―Natural Rights―

ISD使用デッキ「墓地BF」

モンスター(20枚)
終末の騎士×3枚
魂を削る死霊
ネクロ・ガードナー
ダーク・グレファー×3枚
ダーク・アームド・ドラゴン
ゾンビキャリア
D.D.クロウ×3枚
BF−大旆のヴァーユ×3枚
BF−疾風のゲイル
BF−暁のシロッコ×3枚

魔法(8枚)
増援
死者蘇生
強欲で謙虚な壺×3枚
異次元からの埋葬
闇の誘惑
ブラック・ホール

罠(12枚)
魔のデッキ破壊ウイルス×2枚
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
激流葬
王宮の弾圧
異次元からの帰還
ゴッドバードアタック×3枚


・魔のデッキ破壊ウイルスの2枚採用

元から墓地BFにとても相性の良いカードですが、今回は採用枚数を2枚に増やしてみました。

魔のデッキ破壊ウイルスの強いところは、

1、奈落、幽閉に対してチェーンで発動し、シロッコやアームズウィングを墓地へ送る

2、旋風のブリザード、カルート、ゲイルなど下級戦線をまとめて一掃できる

3、下級を軸にしたデッキに対して1枚でエンドカードと成り得る


まずですが、墓地BFを理解している方ならわかると思うんですが、このデッキを使った際初動で終末の騎士を召喚することはほとんどありません。

シロッコやアームズウィングが墓地へ送られてからヴァーユを墓地へ送る動きがほとんどです。

序盤で終末の騎士を出してしまうとその打点の低さから、どうしても戦闘によってアドバンテージをとられてしまいます。(シュラに喰われるから、等の理由もありますがそこは割愛)

墓地BFは殴れるモンスターがあまり多くは無く、グレファーや終末すら大事なアタッカーなので、無駄にはできません。

ここで、もしシロッコやアームズウィングが除外されていると、終末が機能せず劣勢にもちこまれてしまいます。

ゴッドバードアタックだと、先に伏せていたとしても相手が警戒していた場合チェーン発動できずにそのまま除外されてしまうこともありますが、魔のデッキ破壊ウイルスにはそれがなく、幽閉や奈落の単配置に対しても気軽にシロッコやアームズウィングを召喚していけます。




次にですが、このデッキはとにかくブリザードが怖いです。
トリシューラに繋がりやすい、越えづらいゴヨウ、アームズをエクストラに戻されてしまうブリュなど、危険なモンスターを一枚で出されてしまいます。

それを機能させにくくするために次元幽閉もメインデッキから積んで行きたいくらいでした。

そしてカルート。これを落とせばシュラやブラストに対してアームズで上から安全に殴りに行くことができるので戦闘でアドバンテージが取りやすくなります。

旋風に対して初動で幽閉や奈落から逃げながら魔のデッキ破壊ウイルスを発動できた場合はかなり有利に試合を運ぶことが出来ます。


そして最後のですがこれはもう言わずもがな。

デブリダンディ」「ガジェット」などの主流デッキに対してだけではなく、「儀式天使」「ナチュル」などの地雷に足しても無類の強さを誇ります。

元来このカードは攻撃力が低いが強力なモンスターを主軸として置いたデッキへのメタカードとして使われてきました。

「墓守猫」などのデッキはまだ記憶に新しいですね。

そういったデッキに対して1枚で詰みまで持って行けるカードはこの魔のデッキ破壊ウイルスくらいのものです。

さらにこのカードはミラーにも有利をつけることの出来るカードです。

前日にミラー戦をあの有名なJ氏とやった際も、魔のデッキ破壊ウイルスを発動された試合はほぼ勝てませんでした。




墓地BFはカード一枚一枚、単体のカードパワーが非常に弱い為、腐るカードを複数は積みづらいんですが、このカードはそれにも有り余るほどの活躍をしてくれました。

6回戦の対旋風BFでは、 相手先攻で旋風シュラ、櫃からダムドを予約してエンド、という最高の立ちあがりをされ、こちらのハンドには魔のデッキ破壊ウイルスが2枚。「これは腐って負けたかな?」と思ったんですが、結果的には2度発動することができ、最後までダムドを出させることなく殴りきることができました。絶対に勝てないような強い動きをされたときにも巻き返す可能性のあるカードでもあります。


「ヒーロービート」などの打点の高いデッキには全く刺さらず、奈落幽閉避けにしかなりませんが、今環境に存在しているデッキの中ではほぼ刺ささらないデッキは無いので、過大評価をしすぎているということも無いと思います。


次元幽閉やサイクロンも最後までメイン採用を考えたカードなんですが、これは「くされにっき」にとても分かりやすい解説があるのでそちらを是非参考にして下さい。やっぱJ-SPEEDさんはすげぇや。